酸素透過率とは?高い、低いはどういう意味があるか
コンタクトレンズを使用している方は、酸素透過率という言葉を聞いたことがあるはずです。装着した場合に、どのくらいの酸素が目に届くかを示す指標の一つになります。使われている素材によってどの程度通るかを示す透過係数を、レンズの厚みで割った数値となるのです。一般的に「酸素透過性が良い」と言われれば高いことになります。
角膜の健康を持続するためには、酸素を必要とします。角膜には血管が存在しないので、涙に溶け込んだ空気中から吸収しています。使用にあたって裸眼の状態と比較して、どうしても供給量が少なくなってしまいます。不足すると、代謝不足を起こし角膜をキズつけることになるのです。このため、酸素透過率の高い素材を使うことが必要です。目が乾くのは酸素が良く行き渡っていないことを示しており、酸素が良く通る素材を使ってみることをおすすめします。
酸素透過率の目安は、24.1以上と言われており、それより低い場合は目の健康を守るために角膜に十分な酸素をいきわたさせるような酸素透過率が高いレンズを、眼科医の指示のもとに装着する必要があるのです。トラブルを引き起こさないためにも正しい装着とケアを怠らないようしましょう。